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より安心な暮らしのために 災害に備えてできる家づくりの工夫4つ
2024年になってもう1か月がたちます。
個人的にはブログはじめです。
今年に入って、ずっと心がザワザワしています。
以前の能登の地震の際にも触れましたが、大学時代を過ごした大好きな金沢。
金沢市からは少し離れますが、もちろん能登半島も何度も訪れました。
毎年、穴水町の湾でボートを漕いだり、志賀原発の見学にも行きました。圧巻の棚田も崩れてしまったみたいですし、水族館も大変なことになっていると聞きました。
ニュースで現地の能登半島の様子を知るたびに、私は現地へ行って何かできるわけでもなく、復興のためには役に立てるのだろうか?と思うくらいの寄付しかできずに申し訳ないような気持ちになります。
ただ、自分にできることをコツコツと。そして被災地のことを忘れずに迷惑ではない頃になったら絶対に訪れよう。
ナレッジライフがある西区を中心に新潟市内も被害がでています。
昨日の新聞一面に 近いうちに大きな余震がくる可能性が載っていました。
今、自分にできることを少しずつでもやっていかなくちゃ。
建物の耐震化は絶対に大切なことですが、その他にも災害が起こった時に向けて少しでも備えておける
ちょっとした工夫、考えてみました。
家づくりの安心対策 ちょっとした工夫:その1「平屋に少し2階を」
地震以外にも起こる可能性の高い災害のひとつ、水害。
最近平屋のお宅が増えていますがお打合せの際に話題にでるのは「水害の時の垂直避難、どうする??」
ということで『ちょっと2階のある平屋』増えています。
ここに、備蓄の水や食料、防災グッズを置いておけば結構安心。
4~6帖くらいのオープンな2階のスペースです。
普段は ここでちょっとぼんやりしたり、一人で本を読んだり、飲んで帰ってきた日はここで寝ること!となっているお宅も◎
家づくりの安心対策 ちょっとした工夫:その2「壁掛けテレビ」
今回、身近なところで多く聞いた被害は『テレビが倒れちゃった』ということ。
倒れて壊れてしまったというお宅もありますし、もう少しでテレビの下敷きになるところだった!なんていうお話しも。あぶない!
(絶対ではないけれど)物理的に倒れるというリスクがすごく低い壁掛けテレビは地震対策にもいいのかもしれません。
(もちろん、すごく揺れたら金具が外れてしまうこともあるかもしれないので、壁掛けとはいえ近くにはいない方が安心ですね)
最近、時々いらっしゃるテレビを置かないお宅。プロジェクターでの生活。それもいいかも!
家づくりの安心対策 ちょっとした工夫:その3「災害リュックを置ける玄関」
大きな災害が起こると防災グッズを見直すという方も多いと思います。
私もその一人!今まできちんとリュックにまとめていませんでしたが、この度ようやく真面目に避難することを考えてリュックに詰めました。
もともと持っている登山のグッズを中心に、季節に合わせて今はあったかグッズを充実させました。夏が近づいたらまた入替えましょう。
持ち出し用リュックを作った際に悩むのは置き場所です。
できれば玄関の収納にすこしの余裕を持たせてここに置いておけるといいですね。
こちらのお宅だったらコート掛けの下の方とか◎
クロークのフックに下げたり、一段を非常用リュック置き場にしてもいいかも◎
家づくりの安心対策 ちょっとした工夫:その4「薪ストーブ」
これはなかなか「ちょっとした」ではないのですが...もし可能であれば...薪ストーブいかがですか?
薪ストーブがあると電気・ガスがストップしても暖をとることができます。
災害は冬とは限りませんが、地震は冬に多いそうです。海面が下がって、断層を押さえる力が弱くなってプレート境界断層の摩擦が小さくなるからだとか。確かになんだか理屈的には納得!
今年に入ってお邪魔させていただいた薪ストーブユーザーのオーナーさんも「いざとなれば暖だけは取れると思うとちょっと安心」とおっしゃっていました。
お湯を沸かしたり、ちょっとした調理もできます。
アナログ ってこういう時、無敵ですね。
私は山用のガスバーナーを在宅避難用防災グッズの中に準備しています。アナログ最強!
上記はごくごく一部ですが、これらに加えてどんなに備えても共通する大切なことは、家の中を「すっきりさせておく」ということだと思います。
普段から「すっきり」させておくと避難の時にすぐに必要なものが取れたり、家の中にいても落下するものが少ない方がもちろん怪我のリスクは減りますし、散らかりかたも違うので後片付けの手間も減るかな?
在宅避難のこともあるので、必要以上にものを減らすことも考えものですが、例えば食料をローリングストックをするにしても自分のストックの量を把握しないとうまく回りません。
やっぱり整理整頓、すっきりが大事です。
自然災害を止めることは私たちにはできないけれど、起こった時のために備えることはできます。
必要以上にものを持たずに、不要になったものはなるべく手放していく。
私は背が低いこともあり、高い場所にものを置くという習慣はもともとないのですが、低い棚の上に積んでいた本がずれて、その手前に飾っていた少し重さのある置物が床に落ちていたりしました。
それだけでもとても切ない気持ちになりました。
もっとすっきりできるかな?を心がけて家の中の整理整頓を進めていく冬にしようと思います。
ほどよく、自分たちに合った災害対策を考えながら 安心して暮らせる家づくり進めてみませんか?
▼こちらの施工例は、最初から造り付ける造作収納や造作棚が特徴の住まい。
地震の時、大きな家具が倒れてくる心配が少ないので、これもひとつの災害対策になりますね。