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HEAT20設計ガイドブック2021 正しい住宅断熱化の作法 を読んで思うこと②-家づくりのいろは-

中村勝治 中村勝治

先日アップしたブログ「HEAT20設計ガイドブックを読んで思うこと」の中で、ガイドブックの編集・監修をされた専門家の先生方の座談会部分を一部抜粋で載せさせていただきました。

その関係か、弊社ナレッジライフのお客様より「G1/G2/G3のグレードでどれくらい断熱性能の違いがあるのですか?」とのご質問があり、ガイドブックの資料を元に説明をさせていただきました。

ある間取りを基準にして、その同じ間取りで暖房をした場合にG1/G2/G3のグレードでどれくらい温度が違うのか、が分かりやすく図で載っていましたので、それを見ていただきたいと思います。

断熱性能の違いを温度の差で比較。皆さんはどう感じますか?

下記のデータですが、
【1月25日23時 外気温-1.8℃】
新潟と同じ5地域のもので、

冬の夜間に、居間を20℃で暖房した時にその他の部屋ではどれくらいの温度差がでるのかを表しています。性能が向上するほど温度差は少なくなりますね。

各部屋のドアを閉めている場合

G1とG2グレードの差をみると

・一番寒いお風呂で1.6℃の差

・洗面所で1.4℃の差

・和室で1.2℃の差になりますね!

 

各部屋のドアを開けた場合

G1とG2グレードの差をみると

・一番寒いお風呂で1.2℃の差

・洗面所で0.9℃の差

・和室では0.5℃の差

となっていますね。

このデータを見て、みなさんはどう感じられますか?

私は、それほど気になるような温度差ではないな?

と思ってしまいました。

この温度差って自分の肌で感じられるかな?という感じです。

私は鈍い方なのかもしれませんが・・・。

温度差を少なくしてヒートショックを減らそうというのは賛成です。

確か、ヒートショックを起こしやすい温度差は10℃以上あると問題だ、と色々な専門の本に書かれていたように思います。寒いお脱衣所から、熱い湯船、また寒い脱衣所、これはダメですよね。急激な温度差ですから。

ただ、先ほどのG1/G2/G3の各データを見ると各グレードでの温度差はそれほどでも

無いように感じます。

しかも、現代の間取りでは各部屋が繋がっていたり、吹き抜けがあったり、が多いのではないでしょうか。ですから先ほどのデータからいうと、ドアを開け放した場合の間取りの方に近いと思います。(さらに温度差は少なくなるかもしれません)

ナレッジライフではこれをベースに考えていて、今度新しくできる国の正式な基準でいうと、基本的には省エネ等級6を採用することにしました。

温度の感覚は人それぞれ。自分に合った家づくりを。

まとめますと・・・

前回のブログでHEAT20設計ガイドブック 座談会での先生方のお話の抜粋にもありましたが、

G1/G2/G3には、それぞれにある目的があるわけで、必ずしもG3が優等生だとも思っていない。G3だったとしても、住宅設計の100点満点のうちのせいぜい20点くらいで、その残りは何かといったら、使いやすさや機能性、そして空間やデザインの魅力など、さまざまなものが関係しています。たまたま断熱性能が高いからといって、住まいとして満点ではないと思います。とのお話でした。

今回は、各G1,G2,G3でどれくらい性能が違うのかを「温度差」という視点で見てみました。

そこでの温度差をどう捉えて、どれくらいの断熱にしようかとご検討されると良いかと思います。

私的にですが・・・

この話をすると断熱性能にこだわっている方々に、「今時なにを言っているのか!」と怒られそうですが、あえて言えば、一年中短パンTシャツ、でいるより「暑い時は一枚脱ぐ、寒い時は一枚着る」が性に合っています。「少欲知足」。

断熱にこだわる方々から、「こんなことを言う会社はダメ会社です」と言われてしまいそうですが。

人それぞれ考え方は違いますので、ご容赦を!

皆様もご自身の考え方や、価値観に合った家づくりをしてくださいね!

最後までお付き合いありがとうございました。

ナレッジライフの家づくりについてはこちらをご覧ください。

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