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木の家のメンテナンス事例を紹介|ソフトクローズ機能を後付けした木製建具の改良
ソフトクローズ機能を後付けで付けた
木製建具の改良メンテナンスの紹介です。
閉めるときは良いのですが、
開ける際に上部でキャッチしているソフトクローズ機能の
引っかかりに負けて、建具の下部が先にスライドして
上部は残った状態となりガタっとなってしまったのです。
そこで上部の引っかかりに負けず、
建具がスムーズに引けるように建具自体の重量を上げる改良をすることに。
そもそもですが、ソフトクローズ機能とは
ご存知の方も多いかもしれませんが、
建具を閉める時にドンッ!バタン!と
ならないようにするための機能がついている部品のこと。
写真赤枠がソフトクローズの部品で、鴨居溝の中に仕込みます。
写真黄枠の部分がソフトクローズの部品にキャッチされるよう加工されています。
建具がスライドした時にこの二つが作用して
閉める時の勢いを抑えてスーッと閉まるようになります。
建具屋の職人さんに加工してもらいます
いつもお世話になっている建具屋さんに
建具と資材を持ち込みいざ改良!
持ち込んだ資材がこちら(鉄の丸棒です)
この丸棒を建具の下部に仕込んでいきます。
まずは、丸棒を入れ込むための溝を掘りました。
溝の深さ、幅を設定をします。
設定後、建具を加工機材の上にセット。
スクリューで溝を掘っていきます。
溝堀りが完成。綺麗に掘れてます。
この中に鉄の丸棒を仕込んでいきます。
2本仕込みました。
1枚目の写真、奥に丸棒が入っていて、間に木を挟めて2本目の丸棒を仕込んでいます。
なぜ木を?と建具屋さんに質問をしたところ
「鉄と鉄がぶつかって音が鳴ると悪いから」と。
細かな気遣いが素晴らしい…。
そして蓋をし、くっつけて完成です。
完成後に検証をしましたが、まだ重量が足りない結果となってしまいました。
引き続きもう少し重量を上げる改良を行っていきます!
ナレッジライフの家は、無垢の床と合わせて
木製建具を採用していますが、このようにメンテナンスできたり
オリジナルのデザインにできたりするのが魅力です。
ぜひ展示場で空間の一体感をご確認ください。お待ちしております。